私いい年していまだ少女漫画好きで。
映画化するような流行ってる系のはだいたい読んでると思う。
なんかさ、高校生くらいに読んでた少女漫画って
「こんな恋愛したいな〜」
「こんなカッコいい彼氏ほしいな〜」
「早く初エッチのシーンになんないかな〜」
みたいなこと考えて読んでたんだけど、この年になって読むと
「かわい〜」
「ただこんな男いねぇんだな〜」
「早く初エッチのシーンになんないかな〜」
感想はこうなってくる。
それでも、キャラクターと展開に毎度キュンキュンして、自分の高校時代の恋愛と照らし合わせて思い出してときめく。
クラスの黒髪クールイケメン…恋する美少女(私)…盛り上がる体育祭…ハプニングの文化祭…両思いになる後夜祭…手を繋いで帰る放課後…突然現れる元カノ…そこにちょうどよく現れるもう一人のチャラい系イケメン…揺れるオトメゴコロ…
みたいな、架空の高校時代に思いを馳せるわけですよ。
そんな思い出は一つもないのに。
女子校で、高校時代彼氏なんていたこともないのに。
彼氏ほしかったな〜中高校生の時!!制服デートしたかった〜!!!
あまりの無念っぷりに死ぬ間際に
「彼氏の欲しい人生じゃった…」って言いそう。
まぁそんなことはよくて、色々少女漫画を読み漁ってきたわけなんだけど、その中でベスト3には確実に入る漫画がコレ。
隣のあたし
主人公の仁菜は中3で、マンションの隣に住む一個上の京介のことが昔から好き。
でも、突然現れた京介が所属する野球部のマネージャー結衣子が現れる。コイツまじくそビッチで、京介が寝取られてしまう。
気持ちを伝えるも「お前のこと妹的にしか見れない」拒否。
落ち込む仁菜に、自分を支えにしてほしいと声をかけるクラスメイトの三宅くん。
三宅くんの優しさと可愛さを知って段々好きになっていく仁菜。
好きになってきたと思ったら京介が「ホントは俺も昔から好きだった」とか言ってくる。
「アンタが無邪気に好きとか言ってくるから、京介は本当の気持ちを隠してた。」みたいなことを結衣子にも言われる。
はぁ?
仁菜の思い出はたしかに京介でいっぱいだけど、でも今私がときめくのは三宅くんだ!と京介を振って三宅くんとくっつく。
そう、これこそが当て馬大勝利まんがである。
読んでるときも
「三宅にしようよ」
「三宅にしなって」
「三宅以外許さん」
という感想しかない。
というか、多分誰が読んでも京介の良さは全くわからない。
京介の思考回路がわからなすぎて薄気味悪いし、挙げ句結衣子が1~9巻くらいまで最低な女すぎて
「この女と付き合った過去がある男なんてイヤだ」とすら思ってくる。
少女漫画あるあるで、最後はちょっといい人感だしてアシストしてくるんだけど、
「こっちはいつでも1巻から読み直せるんだからな?忘れてねえからな。これでチャラになると思ってんなよ?」
って気分になる。
そもそもなんのために結衣子と付き合ったのかも正直よくわからないし、
「アンタが無邪気に好きとか言ってくるから、京介は本当の気持ちを隠してた。」
ここまじで意味がわからない。
普通に
「俺もすき!」
でいいし、
これがTLだったら
「それって、こういうことされるって覚悟…ある?」
っつってセックス始まるところ。
少女漫画って正直
なんでこんな俺様系がいいんだ?ってくらい横暴な男を選んで、慈愛に満ちた当馬振りがちじゃないですか。
そいつ半年後には絶対モラハラだよ?みたいな男が勝つ世界じゃないですか。
それに引き換え、これはものすごい満足感の高い漫画。
そうそう!それでいいんだよ!!!
ってなる。
これリアルタイムで読んでたんで、結構本気で「どっちだ?!」ってハラハラ感あったんだけど、最終巻読んですごい感動した。
ホント、読んでほしいんで漫喫行ったときにでも読んでください。
買うほどではないかもしれないけど、漫喫くらいでちょうどいい。
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