かなり前に漫画読んでて、この前ネトフリでドラマ化したからドラマも見た。まだ途中だけど。
この表紙のショートカットの女の子が主人公のあゆみ。
あゆみは友達にも恵まれ、家族仲も良く、最近ずっと片想いだった幼なじみのしろちゃんとも付き合い始めた順風満帆な人生。
しろちゃんとデートに行く途中に、同じクラスの海音然子から電話がかかってくる。
「今から死ぬからちゃんと見てて」
そう言って目の前で然子の飛び降り自殺を見てしまい、あゆみは気を失う。
起きたら体が海音然子だった!
っていうわりとよくありそうな入れ替えストーリー。
ドラマでの配役はこんなかんじ。
海音然子(右下)はしろちゃん(右上)のことがずっと好きで、あゆみ(左下)になりたくてわざと入れ替わったから、当然体は返してもらえない。
火賀くん(左上)は、あゆみに片想いしてる幼馴染のイケメン。
然子の体になってもあゆみは変わらずにみんなと接しようとするんだけど、超冷遇される。
誰からも話しかけてもらえないし、なにもしてないのに悪意のある言葉を向けられるし、親もやや毒親。
しろちゃんにも掛け合ってみるけど、当然信じてもらえない。
「なんで?!ただ見た目が違うだけなのに…!!」と絶望。
そんな中、あゆみに片想いしてる火賀だけは「お前あゆみだろ?」って気付く。
ここ、気付くの異様に早いし、すっっごいカッコいい。救世主感ハンパない。まじメシア。
その後しろちゃんも入れ替わりに気付くんだけど
「僕はあゆみちゃんの顔が好きなだけだから入れ替わってていいよ。ただ、僕はずっと火賀になりたかった。入れ替わる方法教えて。」
と海音然子に近づく。
あゆみは然子の体に入っていろんなことに気付く。
自分が然子に全く気をかけてなかったこと。
ブスだと酷い扱いを受けること。
自分の見た目を恥ずかしいと思う感情。
味方がいない寂しさ。
然子の親の冷たさ。
逆にたった一人でも味方がいると救われる気持ち。
そんなかんじでカルチャーショックを受けるんだけど、持ち前の明るさと人懐っこさでどんどん周りを味方につけて行く。
どんな見た目でも幸せになれるってことを然子に見せつけていく。
ネタバレすると、実はしろちゃんは暗躍してて、ちゃんとあゆみのことを好きで良い人。
火賀もめちゃくちゃいい人で終始味方。
最大の悪因とも言える然子の親と、然子も和解させて、最後は元通りの体に戻れる。
これさ、思うんだよね。
あゆみは顔だけじゃなく中身まで美しいから、然子の体でもちゃんと幸せになれる。
でもそれって美人の体+最高の家庭環境+優しい友人達っていうかなり恵まれた中で育ったからじゃない?
然子が悲観してるのは見た目だけじゃなくて、育った環境もあるから「なにこいつ!性格悪い女!」とかは思えない。
というかめちゃくちゃ同情しちゃう。
だってどう足掻いたって美人には勝てないってことでは?
挙句、自分が全てを諦めた環境の中で真の美人がどんでん返ししてくる。
可哀想すぎる。
まぁ最終的には然子も含めてハッピーエンドにはなるんだけど、結局あゆみはしろちゃんを選ぶから、然子に次いで火賀も可哀想。
先に入れ替わりに気づいて、一番辛い時に支えたのは火賀なのに。
しろちゃんもちゃんといい人だし、本当に優しいんだけど、前編通してみると「いや、火賀でしょ!!!!!」ってなる。
ドラマの感想も漫画の感想も、見たらほぼ
「いや、火賀でしょ!!!!!」
で埋まってたから、みんな思うことは一緒。
ドラマ版はなぜか火賀が関西弁になってた。重岡くんを使うと事になったからなのか…?
主役の女の子2人ともとにかく演技が上手くて入れ替わりに説得力あってよかった。
漫画よりドラマ版のほうが『笑顔(愛嬌)の大切さ』が伝わりやすいかもしれない。
清原果耶ちゃんはどんどん陰気に見えてくるし、富田望生ちゃんは笑顔のシーンで「かわいぃー!!」ってなる。(そもそもこの人ぽっちゃりなだけでブスじゃないと思う。)
あとドラマの然子の親がひどくてビビる。漫画の倍くらい毒気増してるから、より一層然子の肩を持っちゃうかもしれない。
ドラマも6話くらいで終わるし、漫画も全3巻と短めで、かなりスピード感よく進むのでおすすめです。
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