有名な文学作品て、たまに「え、なに…この話…」ってなるやつないですか?
みんなこれはそういうもの、って受け入れてるのかな。私の読解力のなさがそうさせるのか。
たとえば中学の教科書に載ってる「少年の日の思い出」。
貧しめな主人公と、金持ちのイヤな奴エーミールが同じ蝶の標本っていう趣味持ってて、最終的に主人公はエーミールの1番大事な標本を壊す。謝罪は受け入れてもらえず「つまり君はそういうやつなんだなw」って言われ、お詫びに自分のあげるって言ったら「こんなことする奴が普段標本を大事にしてるわけないし、いらねーわ」って言われて泣きながら自分の標本壊して終わる。
胸糞。暗すぎない?なんでこれ中学の教科書に載せた?文学って胸糞作品多くない?
エーミール側からしてみてれば、なにも落ち度のない清らかな僕ちんの家に忍び込み、大切なものをメチャクチャにされた!主人公はとんだ(´・ω・`)ちクズやろうだ!ってかんじなんだろうけど。
たしかに主人公とエーミールの過失割合でみれば10:0。でもさ、壊したのは故意ではないし、謝ってるじゃん。
覆水盆に返らずってことを言いたいのかなって気がするけど、子供同士のやりとりでこの教訓残酷じゃない?
エーミールは主人公が持ってる標本見下す発言とかしてるし、少なくともエーミールの性格がもうちょっと良ければこの事故は起きてない。
許せない!ってことがあっても全然いいと思うけど、この話に限っては許してあげても良い気がする。
だって多分、竈門炭治郎なら秒で許してくれる。
主人公はこの後この仄暗い過去を背負って生きていく描写あるし、多分「そういうやつなんだなw」が刺さりまくってしまって、きっと自己肯定感が地に落ちてる。なにか良いことをしたり、成功しても「いやでも僕はあんなことをしてしまった愚かなヤツだし…」って思い続けるんだ。
「こんな奴が結婚して、さらに子を持つなんて。子どもが可哀想だ。」とかって独身貫くタイプそう。
エーミールはイヤなやつだけどお金持ちだし、教師の息子だし、多分順当な人生を送る。自分も教師になっちゃったりして恵まれた人生を送る。
もし最初に躓くとしたら結婚かなぁ。威圧的な態度が原因で付き合っても長続きしないとかでさ。こんなやつ絶対モラ夫だよ。
でもこういう人は、言うこと聞きそうな女を上手いこと捕まえるんだろうな。奥さんもプライドズタズタにされそう。でもこの時代だと離婚とかできなさそうだから、耐え忍んで生きてくのか。
エーミールが生きてる限り、無意識に人を傷つけていくんだろうな。
君はそういうやつだ。
話がどうというか、こんなこと考えさせてくるって…
これが…文学…?
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