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『ミラベルと魔法だらけの家』は胸くそ映画

『ミラベルと魔法だらけの家』が、たしか11月下旬くらいに公開されたんだけど、1月にはもうディズニー+にあがってた。

 

早くない?劇場まで見に行った人損じゃない?たった一ヶ月待てばテレビで見れるってどうなの?せめて3ヶ月後くらいにしたら?

ディズニー+有料会員なわけだから、それを含めてのお得感なのかもしれないけど。

 

 

とりあえず、そんなミラベルの感想。


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あらすじ(ネタバレ含)

ミラベルの家族マドリガル家は「カシータ」という魔法が宿る家に住み、子供たちはみんな5歳になるときに「ギフト」と呼ばれる魔法を貰える。

これはミラベルおばあちゃんが夫を亡くした際に奇跡として受け取ったもので、「奇跡は村の人達のために」と教えるおばあちゃんは一家の長として、とても厳格だった。

ミラベルは、傷を癒やす食べ物を作れたり、天気を変えられたり、花を咲かせるギフトを持つ家族の中でただ一人、ギフトがもらえなかった。

そのせいか、おばあちゃんはミラベルに対して当たりが強い。

 

ミラベルのいとこアントニオの儀式の日。

アントニオは無事にギフトをもらうも、ミラベルは家が崩れていくのを感じ、姉からは力が弱まったことを告白される。

 

みんなの魔法を救うには10年前に姿を消した未来予知のギフトを持つブルーノおじさんが鍵となると思い、ブルーノを探す。

実はブルーノは「崩れていく家の前にミラベルがいる」という予知を見ていて、不吉な予知として家族からミラベルが誤解されるのを懸念して姿を隠し、家の壁裏に住んでいた。

 

魔法を救うために必要だという予知に従って、確執のある姉の本音を聞き和解するも、おばあちゃんに「ミラベルのせいで家族と魔法が壊れかけてる!」と責められる。

「私のせいじゃない!家族を認めず無理強いしてるおばあちゃんのせいでしょ?!」と喧嘩になった瞬間、家は崩れ落ち、みんなのギフトも消えてしまう。

 

おばあちゃんは魔法を大切にしすぎて、一番大切にすべき家族を蔑ろにしていたことを悔い改め、ブルーノにも家に戻るように伝える。

家族と村人達で魔法に頼らず地道に家を建て、完成した家にミラベルが触るとカシータとギフトが戻ってきて、ハッピーエンド、という話。

 

 

どこが胸くそか説明していきたい。

 

まず、映画は5歳のミラベルが儀式をするシーンから始まる。

「あなたと同じ、特別なギフトがもらえるわ」とおばあちゃんに言われ、儀式に向かう。

これって結果的に「ギフトが貰えない=特別じゃない」みたいなかんじになってる。

可哀想。

 

映画を見てるとミラベルがどれだけ家族を誇りに思って大切にしてるかわかるのに、家族全員めちゃミラベルに冷たい。

「ギフトもないしょぼい子」みたいな扱い受けてる。

普通、一人ギフトもらえないなんて辛いだろうなって気を遣わない?気を遣われるのも逆にあれかもだけど、冷遇されるの意味不明。人の心を失ってる。

可哀想。

 

お母さんはミラベルのこと大切大切!カワイイカワイイ!おばあちゃんもっと優しく接してあげて!みたいに言うんだけど、なんかの薄っぺらさがむしろ仇。

ミラベルの気持ちに全然寄り添ってなくて、家が危ないっていうミラベルの訴えを「そんな必死にならなくても、ギフトなんかなくてもあなたは特別よ!」とか言ってくる。欲しいのはそういう言葉じゃないのでは?まず娘の訴え信じてやれよ。

その上、アントニオの儀式の時が一番キツいのわかるだろうに、アントニオおめでとう!いぇーい!ってかんじでぜんっぜんミラベルに構ってない。というか眼中にない。


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家族写真撮る流れで写真撮るとき声掛けないことある?

可哀想。

 

ブルーノおじさんも、ただ予知しただけなのに「不吉な予知で家族を困らせる厄介者」扱い。

壁裏の隙間からダイニングテーブルが見えるところに、自分の皿の絵書いてるのしんどすぎる。

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本人も家族から不吉な奴扱いされてるのわかってるから、隠れて家族を見守ることに徹してるのが哀愁漂う。

可哀想。

 

家族もさ、散々「『ブルーノ』は禁句!不吉!」みたいなことをミュージカル調に歌い上げておいて、おばあちゃんが連れて戻ってきたら「ブルーノ!嬉しい!待ってたのよ!」みたいな雰囲気出してくるの胸くそすぎる。お前ら嫌がってただろうが。

おばあちゃんは自身の悲惨な過去から、家族・家・村を守らないと!って意固地になっちゃった結果ブルーノを遠ざけちゃったって理由はわかるんだけど、その他家族の掌返しがヒドイ。

ブルーノの理解者はミラベルだし、ミラベルの理解者がブルーノなのが唯一の救いなのかもしれない。

 

 

最後は和解して「ギフトがなくともミラベルは勇敢で優しい特別な子!我らの大事な家族だ!」みたいなエンディングを迎えて終わる。

 

 

 

私、わかるよ、ミラベル。

10年くらい経ったら、こいつら今回のこと忘れて絶対また同じ展開になってるって。

 

 

ミラベルの姉で花を咲かせる能力のイサベラが可愛かった。


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婚約者がマリアーノっていうんだけど


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説明文に「母想いで愛に溢れた青年」ってあるけど、よく母親に顔撫で回されたりしてて絶対マザコンなんだが。

単体でいるの見たことない。いつも母親とセットでいる。

海外じゃマザコンって概念はないんすか?

 

イサベラは結局マリアーノと別れて終わる。イサベラ見る目あるよ、よかったよ、それで。

 

 

 

 

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