このツイートが話題だったので、20年ほど前に見たっきりだっ たマイフェアレディを見た。
「マイフェアレディ」はもうダメですね。「ピグマリオン効果」の話で取り上げると学生はもう「キモい」「ありえない」という反応のみです。10年くらい前には「オヤジの幻想ですね」みたいに茶化せば学生の表情は緩んだけど,今はそういうのもかえってダメ。
— PsycheRadio (@marxindo) 2021年10月24日
若い人には映画『マイフェアレディ』は受け入れられないという話。
マイフェアレディを見たことがない人にざっくり説明すると、
下町育ちでめちゃくちゃ口が悪く、小汚い花売りの女の子イライザに対して、言語学者のヒギンズ教授が仲間内で「イライザを半年で社交会に出られるレディに育て上げられるか」という賭けをする。
最初はイライザを粗雑に扱うヒギンズだったが、上品に仕上がって来ると次第にイライザのことを好きになってしまう。
イライザのほうは徐々に自我が芽生えて自分が賭けの実験台にされ、見下されていたことで怒り、出て行ってしまう。
映画版だと最後は和解して両想いに。
原作版とかミュージカル版はそのまま決別する的なかんじらしい。
子供の頃見た時は何も思わなかったけど、たしかに今見るとヒギンズがクソすぎる。
序盤でイライザが寄ってくると「君のようなやつは街の景観を乱す」とか言うし、その後もゴミみたいな扱いをする。
ヒギンズは男尊女卑のミソジニーで、イライザを女性扱いもしてない。
下級階級に人権はないものと思ってる様子。
お前はDaiGoか。
イライザは
「レディと花売りの違いはどう振る舞うかではなく扱われるか」
という名言でヒギンズを非難する。
そう、ほんとそう、それ。
ブサイクでも可愛いって言われ続けたら可愛くなる努力していくように、丁重に扱えばいいのにと思う場面ばかり。
結局、ヒギンズは反省。イライザが広い心で包み込んでハッピーエンド。
オードリー・ヘプバーンはこのとき35歳くらいだけど、役柄は21歳。ヒギンズは50歳くらい。
もう「おっさん夢みんな」としか言いようがない。
イライザのことを好きな若いイケメンが現れるんだけど、普通に考えてそっちいくでしょ、と思う。
創作物のあて馬あるある。
かなりの年の差恋愛とか、無垢な子を自分色に染めたがるおじさんのキモさとか色々言いたいことはあるけど、多分ヒギンズがここまで暴言吐く性格じゃなきゃもうちょっと現代受けはしたんじゃないかなと思った。
あと、話し方と立ち振る舞いで階級がわかるっていうのはなんとなく理解はできるんだけど、会話の語彙力とかってどうやって補うんだ?
映画の中ではオードリーヘップバーンの顔面力で乗り切ってるシーンが多いから、現実的に考えたとき、この実験はもっと難しいことなんじゃないかなと思った。
映画では言葉遣いの練習として「スペインの雨は主に平野に降る」「ハートフォードヘリフォードハンプシャーではハリケーンは滅多に起こらない」しかやってなかった。
これ吹き替えで見ると全く意味がわからないけど、英語だと早口言葉ってことよね?
下町言葉→上流階級の言葉使いに直すのがどれくらい難しいことなのかもちょっと想像しにくい。
多分、関東人が生粋の関西人の前に出してもバレないレベルの完璧な関西弁覚えろ!的なことなんだろうか。
オードリーは無事にコテコテのナニワの女になってた。
ってか、ミュージカル映画の割にみんな歌下手じゃない?
あて馬が一番うまかったよ。
ヒギンズの歌声が一番汚かった。こいつはホントに上品なのか?ってなる。
マイフェアレディといえばこの2つのドレスが有名だけど。
個人的には町娘のこっちの服のほうがなんか可愛くて好き。
ホーンテッドマンション味があって、かわいい。
ってかホーンテッドマンションの服ってかわいいよね。
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