男性と女性は結局のところ分かり合えないと思いませんか?
お互い聖人で、相手のことを思いやりあって、相手に寄り添ったとしても、
結局は寄り添うのが限界なんです。
相手の気持ちにシンクロするなんて無理なんです。
なんの話をしてるかと言いますと、
痛みの話です。
男性は女性の生理や出産の痛みなんてわからないし、
女性だって金的の痛みはわからないんです。
私は母と真剣に語り合ったことがあります。
007カジノロワイヤルのこのシーンは一体どんな痛みなんだ?!と。
映画を見たことがある人はわかると思うんですが、見たことのない方のためになんのシーンかご説明します。
真剣な面持ちで裸で座らされている方がジェームズボンドです。
奥に立っている人がル・シッフルという悪者です。
下の方が映っていませんが、
ジェームズボンドは座面のない枠だけの椅子に座らされており、
ルシッフルは太めのロープに結び目を作って、その固く結ばれたロープを振り回して、
椅子の下からジェームズボンドのタマを攻撃してきています。
な、なんて地味な…!!
という感想が最初でしたが、よくわからないけどめっちゃ痛そう。
鍛えたりできなさそうだしね…!
どれくらい痛いんだ!?
パスワード言っちゃうくらい痛いのか?!
でも耐えてる…耐えうる痛みなのか…!?
母とめちゃくちゃ釘付けになりましたが、残念ながら2人とも女性のため結局真相はわからずに終わりました。
話は変わって、私は子供がおりますが、出産の前怖くて怖くて周りの経産婦全員に「なにがどう、どれくらい痛いの?」と聞きまくっていました。
経産婦の女性はみんな一貫して同じ答えでした。
「すっごく痛いけど、忘れちゃうから大丈夫」
いや、大丈夫とかではなく、
忘れる前が知りたいんですけど!
でもみんな忘れちゃってるんです。
よく鼻からスイカとか言いますが、でてくるのは鼻からでもスイカがでてくるでもないんでなんの参考にもなりません。
恐怖に震えて出産しましたが、たしかに1年近く経つと忘れちゃいます。
でもよく考えたら出産以外でも痛みって忘れますよね。人間てよくできています。
覚えているのはいきむときに目を閉じるな!と言われるので(力が入りすぎて顔の血管が切れるため)、目を開けたまま渾身の力を出す必要がありその様はきっと
西川きよしみたいだっただろうな、ということです。
夫にこの感想を言うとめっちゃ笑っていました。
痛みの感想は多分聞いてなかったと思います。
結局経験してみないと相手の痛みなんてわからないんですよ、絶対にね。